UM ESTUDO SOBRE COMO OS FALANTES DE PORTUGUÊS DO BRASIL ESTUDANTES DE JAPONÊS UTILIZAM A ESTRUTURA “TEIRU N GA ARU”

Autores

  • Julia Toffoli 一橋大学

Palavras-chave:

ブラジル・ポルトガル語, 結果残存のテイル, 冠詞, 母語の影響

Resumo

日本語で「結果残存のテイル」とブラジル・ポルトガル語(以下BP)の「estar+過去分詞」は基本的に対応する。そのため,「結果残存のテイル」は比較的に習得が困難ではないと思われるが,日本語母語話者が「結果残存のテイル」を使用しているのに対して,BPを母語とする日本語学習者(以下BPS)が「ついている電気がある」のような「結果残存の「テイルNがある」」を使用している場合がある。これはBPにおける不定冠詞の影響だと思われる。この現象を確認するため本研究ではBPSを対象とし,アンケート調査と文法性判断調査を通して,その特徴を提示した。その結果,不定冠詞がつく場面では「結果残存の「テイルNがある」」の使用が見られ,母語の影響があることが考えられる。

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Publicado

2020-08-22